潜在意識から『現実』と『人生』を変える。
起業家の、お金と人間関係
書き換えコンサルタント
江藤恭子です。
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私は、四つ脚動物の肉は食べない、
ゆるゆるのベジタリアンなので、
すき焼き屋に行くことはまずないのですが、
京都には有名な三嶋亭というお店があり、
https://www.mishima-tei.co.jp/
その精肉店が、京都の有名デパートの、
地下食品売り場に入っています。
京都から関東の自宅に戻るにあたり、
夫へのお土産は大抵、牛肉です。
関西は関東よりも、
牛肉の流通が良いことと、
質が良いものが手に入りやすいので、
私個人にとってお肉は、
「かつて牛と呼ばれた、
大きくて、愛らしい動物の死体の一部」
でしかないのですが;;(>_<)
個々人の食事の好みは夫々ですので、
買って帰ることにしているのです。
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その、伊勢丹の地下の三嶋亭で、
お肉を買っている時、
霜降りの、美しく並べられた、
すき焼き肉を見ていたら、
父の友人でもあり取引先でもあった、
会社の社長さんの、
A社長さんを思い出しました。
社長は、とても顔立ちの整った男前で、
ダンディで、バーバリーが似合う、
英国紳士のような方でした。
ご自分でも、「ボクは紳士ですよ」
と仰っても、
嫌味ひとつない方でした。
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余談ですが、まだ誰も、
バーバリーのマフラーなど、
女の子が身に着けていない頃から、
私のマフラーは20代から、
バーバリーの、カシミアの、
タータンチェックだったのは、
この社長さんからねか、
父への贈り物を、
私がちゃっかり戴いたからでした。
(父は、マフラーはしない人でしたので)
贈り物のセンスも、いつも素敵な方でした。
(母にはブランド物のスカーフなどが多かった)
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ご自分の会社の車を運転して、
三嶋亭の、高価なすき焼き肉を持参して、
実家にやって来られては、
「奥さん~、鴨がネギ背負って来ましたよ」
と言われたものでした。
そうして、料理上手な母に命じて、
すべてを自分好みの、
手順と味付けで、すき焼きを作らせ、
日本酒を冷やす温度から、器などまで、
すべて指示をして、ご満悦で、
下戸の父と食事を共に楽しまれていました。
A社長は不思議な方で、
どんな我儘を言われても、
気持ち良くこちらが聞いてしまう、
そんな不思議な魅力を持った方でした。
父も母も、とてもA社長が、
好きだったのだろうと思います。
そうして、社長もそうだったと思います。
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こんな風に実家を、
来訪をされていた頃は、
既に、重いご病気をされた後でした。
ご夫婦仲やご家族のことを、
こぼされることも多かったようです。
もちろん、ご病気のせいで、
そうなってしまわれたことも、
あったかもしれませんが、
美術学校の生徒だった私に、
直接、仰った苦悩を、
私は忘れることが出来ません。
「妻とのことで本当に悩んで、悩んで…
だから頭の病気になってしまった」
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美しくて我儘な女性に惹かれてしまった、
金も力もある色男が、
ビジネスの不振や、病で、
それを無くしてしまうと、
大切にはされなくなるのか?
やはり、既に40歳から大病を患ってた、
父に対して、社長は共感を、
されていたのかもしれません。
そんな父を支え続けた母のことを、
社長はどう思われていたのだろうか?
20年以上、結婚生活を続けた私は、
この歳になって、思います。
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実家よりも大きな会社を、
経営されていたA社長。
ご自身のビジネスが、
順調に大きくなっていた頃は、
自信に満ち溢れ、
美しい3人のお子さん(1男2女)にも恵まれ、
ご夫婦仲も良かったと伺っています。
父曰く、
「(商売の幅を)少し手を広げ過ぎたのだ。」
と言っていました。
高度成長期、うなぎ登りで、
なんでもうまく行った時期でした。
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ある時、実家にいらしたA社長は、
「さしてお金も無いのに、
私を置いて、妻と家族は、
ヨーロッパ旅行へ行ってしまった」
まるで、モーツアルトの妻、
コンスタンツェだなぁと当時思ったものですが、
両親はそんな社長を、
出来るだけ楽しく、
おもてなしをしていたのだと思います。
もう、ご自分のお家では、あまり、
寛げなかったのかも知れません。
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社長は、高度成長でビジネスを広げ過ぎて、
結局は縮小をするしかなかったのだけれど、
奥様は、自己愛の不足を、
華美な生活でしか、
補えない人だったのかもしれません。
そんな奥様には、そのことは、
耐えられなかったのかも知れない。
ただ、ご夫婦のことは、
奥様だけに、
非がある訳でもないと思います。
ご病気で、A社長は、元の夫とは、
違う人になってしまわれた面が、
かなりあったと思います。
受け入れられないものは、
受け入れられないのですから。
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社長の病の原因は、
本当のところはわかりません。
でも大きな悩みを抱えておられたことは、
事実でした。
最も苦しいのは、奥様を、
社長が愛しておられたことだと思います。
愛は、所詮、金の切れ目が…なのだろうか。
若い私は、そんな風に思いました。
でも、やっぱり、
しっくり来ることはありませんでした。
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このA社長のことは、
ビジネスと夫婦関係、家族関係、
パートナーシップは、
切っても切り離せない関係にあり、
「どちからかだけが良い」は、
本当は無いことの実例です。
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A社長の最後は、父が亡くなってから、
母から聞きました。
最後に、父
が、
A社長に会いに行った時のことも
聞きました。
それは、
健啖家(食欲の旺盛な人の意味)で、
美食家だった人らしいお話でしたが、
胸の詰まるお話でもあります。
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私は、起業家さま、ビジネスマンに、
メンタル面から、人生の全てを、
潜在意識から上手く行かせるプロとして、
ビジネスも夫婦関係も、家族関係も、
すべてうまく行って欲しいと、
切に願っています。
では、どうすればよいのか?
長くなりましたので、そのことも含めて、
次のブログに紹介したいと思います。
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最後まで読んでくださって、
ありがとうございます。
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